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​さもえど&むろ二郎
サマー台本企画 ❣

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♪-配役表(敬称略)-♪

☆きらら(♀)   : あろん・・
♡レージョ(♀)  : たろ・・・
□ロック(不問)  : とびうお
▲アーベ / 他(♂) : たますだれ
●テ―ター(不問) : 696・・

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▲アーベ:
純粋さを意味するPurity。
自由を意味するLiberty。
そして、ありのままを意味するUnfiltered。
その頭文字と、気品の花言葉を持つプルメリア。調和し高め合う意味のマリアージュ。
ありのままに、純粋で、自由で。そして気品を調和させた、マジカル・プリンセス。
それこそが、魔法少女と呼ばれる存在だ。
そしてその中で、能力、実績、そして人気。
その全てを兼ね備えた優秀な魔法少女を。尊敬と崇拝の念を込め、人々はこう呼ぶ────。

  間

▲アーベ:
────Pluメリアージュ、と。

―――
――


☆きらら:
夏だーっ!!

□ロック:
海だー!!

♡レージョ:
ビーチですわー!!

☆きらら:
きらめく水面! お日様さんさん!
トロピカるんるんパラダイス、だね、ロックくん!

□ロック:
そうだね、きららちゃん。……うわぁ、綺麗な海! 水平線まで真っ青だ!

♡レージョ:
おーっほっほっほっ! 見てくださいまし、きらら! このビキニ!!
名門貴族、ソバカペシュカ家の総力をかけ、今日の為に用意した特注品ですことよー!!

☆きらら:
レージョちゃん、かっわいぃ~! いいないいなー!
……でも、あれ。ここに来い、ってだけしか伝えられてないけど……。何をするんだろう。

□ロック:
水着を用意しろ、って言ってたから、泳ぐんだろうけど……。

♡レージョ:
クソ楽しみますわ~!!

☆きらら:
ますわ~!!

♡レージョ:
……あら。ここ、なかなかの景色ですわね!
まぁ? プライベートビーチほどではないですけれど!!

☆きらら:
キレイだよね!!
……あっ! もしかして、いっつも頑張ってる私達に、ご褒美のバカンスってこと!?

□ロック:
えっ! やった!

♡レージョ:
遊びまくりますわー!!

▲アーベ:
まくれるわけねぇだろ。どいつもこいつもバカばっかりだな。

□ロック:
うわっ!

☆きらら:
トレーナーさん!!

□ロック:
アーベトレーナー、急に後ろに現れないでくださいよぉ……。

●テ―ター:
皆さん、はしゃぎすぎですよ。メガネくいっ。

♡レージョ:
テーター! あなたも来たんですのね!

●テ―ター:
トレーナーと呼んでください。いつも言ってるでしょう、レージョ。

♡レージョ:
ふーんっ! ですわ!

▲アーベ:
いいか。お前らも知っての通り、ここはサマーランド魔法学校。
魔法獣と戦うプロを育成する学校だ。
とりわけ、ウチは最先端の魔法技術を学ぶエリート校と言ってもいい。
実際に、優秀な魔法少女“Pluメリアージュ”がここには何人も在籍している。

☆きらら:(目をキラキラさせて)
Pluメリアージュ……っ!

♡レージョ:
ふっふーん、ですわ!
そのような称号、このレージョ=ソバカペシュカが総ナメしてやりますわ!

☆きらら:
べろべろするの!? 汚いよ!!

♡レージョ:
そんな野蛮な事ッ!!

▲アーベ:
ナメナメしようがベロベロしようが、今のお前ら3人には天地がひっくり返っても
Pluメリアージュはなれねぇな。

♡レージョ:
なんですってッ!?

☆きらら:
そんなの、やってみないとわかんないよ!!

□ロック:
そもそも性別的な壁が。

▲アーベ:
なんでかわかんねぇか。教えてやれ、テーター。

●テーター:
人使い荒いですねぇ。……メガネくいっ。
これは、あなたたちのメンタルとスペックをグラフにしたものです。
まずこちら。やる気は人一倍ありますが、成績、実技ともに類を見ないほど最底ランク。
きららさんのデータですね。

☆きらら:
ううう……。

●テーター:
そしてこちらが、卓越した魔力知識と技術を持つも、素行におおきな、おおきな問題を抱える、
レージョのグラフ。

♡レージョ:
わたくしを量れるものはわたくしだけですわ~!!

▲アーベ:
知っての通り、俺たちの役目は、そんなお前らをちょっとでもマシにしてやることだ。
だから今日、お前たちには特別演習をやってもらう。いうなれば補習だ。

☆きらら:
えぇ~!! ほしゅ~!?

●テ―ター:
本来であれば、トレーナーの有するチーム内でトレーニングを行うものですが……。
しかしあなた達二人は、そうも言ってられない。

▲アーベ:
そこで、ちょっとはマシな魔法少女にするべく、さらなる業火にぶち込むことに決めた。

●テ―ター:
それが、今回の特別訓練ってワケです。メガネくいっ。

□ロック:
えっと、あの!!

▲アーベ:
おう、どうした。

□ロック:
あの、俺。魔法研究学科の人間ですし……。そもそも男ですし……。
特別訓練に関係ないんじゃ……。

▲アーベ:
いーや違う。お前は劇薬だ。コイツらのため、そしてお前自身のため。
訓練に参加してもらう。

□ロック:
えぇ!? それってどういう────。

▲アーベ:
そんじゃ早速やってくかー。訓練内容を伝えるぞー。

□ロック:
ちょ、ちょっと────。

●テ―ター:
この訓練でみなさんにやっていただく事は、至極簡単です。
……ビーチフラッグを、やってもらいます。

  間

♡レージョ:
ビーチ────。

□ロック:
フラッグ……!?

☆きらら:
────って、なにそれ?

♡レージョ:
(こける)そんなことも知らないんですのあなたは!

☆きらら:
だってぇ~。

♡レージョ:
まったく。しょうがありませんわね。
元来、ビーチフラッグ────正確にはビーチフラッグスですけれど。
ライフセーバーのトレーニングのために考案されたマリンスポーツですわ。

□ロック:
離れた所にあるフラッグを、複数の選手がうつ伏せの姿勢から競い、奪い合う競技だよね。

●テ―ター:
聞くだけだと単純そうですが……。
体力、スピード、判断力、集中力。多くのスキルが求められるスポーツです。メガネくいっ。

▲アーベ:
まぁ、それ以外にも細かいルールがあるにはあるが……。
どうせバカには覚えられん。単純明快でいくぞ。
ひとつ。フラッグは1本。最初にこれを取ったヤツが勝ちだ。
……これが、どういうコトか分かるか。

☆きらら:
つまり、一番になってトロピカるってことですね、トレーナーさん!!

▲アーベ:
違う。

●テ―ター:
ふたつ。身体的な接触は禁止です。全員ぶん殴って勝利、なんて考えないことです。
メガネふきっ。

♡レージョ:
……チッ!

□ロック:
レージョさん……?

▲アーベ:
みっつ。継続不能と俺らが判断した場合、そいつはそこで失格だ。

☆きらら:
けいぞくふのう……? それって……。

□ロック:
つまり……。

☆きらら:
海賊王のお友達!?

▲アーベ:(無視して)
いいかお前ら! これはお前らの威信をかけた戦いだと思え!
ここで負けた奴は一生、サマーランド魔法学校の恥になるということを忘れるな!
これは底辺の戦いだ! 心してかかれ!!

☆きらら:
なんかよく分からないけど分かりました!!

▲アーベ:
よぉーしいい子だ。

□ロック:
ホントに、なんで俺が呼ばれたのか全く分かんないんだけど……。
でもまぁ、やるしかないか……!

☆きらら:(レージョのマネをして)
『おーっほっほっほ!!
欲しいものは奪い尽くせ、が、ソバカスピチピチ家の家訓でしてよ〜!
たこ焼きのタコを抜き取るがごとく、一番を奪う!
それこそが、ワタクシの在り方ですわ〜!!』
って、レージョなら言いそうだよね! トロピカる!

♡レージョ:
ちょっとぉ! わたくしのエレガントなセリフをパクらないでくださいまし!
しかも色々と間違ってましてよーッ!
ソバカペチュカ家を侮辱するとはいい度胸!! そこにクソお直りなさい!!

☆きらら:
だぁって~、名前言いづらいんだもん〜!

□ロック:
なにやってるのさ二人とも……。

♡レージョ:
それにアーベ!! わたくし、そんな旗取りごっこじゃ心躍りませんことよ!
もっとたぎるトレーニングを用意してくださいまし!

▲アーベ:(にやりと笑いながら)
おう。お前らなら、そういうと思ったぜ。

□ロック:
えぇっ!? レージョはともかく、俺たちなにも言ってない!

▲アーベ:
そこで!! ビーチフラッグに新たな要素を追加し、画期的なトレーニングを用意してやった。

☆きらら:
おぉ~!!

▲アーベ:
テーター。

●テ―ター:
メガネくいっ。
────あなたたちには、ビーチでのランに加えて、ふたつのミッションをこなしてもらいます。

♡レージョ:
ふたつのミッション?

▲アーベ:
そうだ。あそこに灯台が見えるだろう。

♡レージョ:
えぇ、見えますわね。

●テ―ター:
満潮になると、波打ち際から灯台までちょうど50メートル。
あなたたちには、スタートからあそこまで、真っ直ぐに移動してもらいます。
これが、ひとつ目のミッションです。

□ロック:
海を渡るコース……。泳いでいけってことか。

●テ―ター:
チェックポイントに着いたら、魔法機バイクがあります。
そして、丘を登って下り、蛇行する道を通って、ビーチまで戻る。
距離はだいたい1キロメートルですね。これが、ふたつめのミッションです。

♡レージョ:
魔法機バイクの操縦は、普段、授業でもやっていますわね。
魔力制御技術と、魔法機バイクの操縦技術。
相手との位置取りや駆け引きも、魔法獣との戦いでは必要不可欠な技術ですわ~。

●テ―ター:
そして最後は、直線500M、フラッグまでのビーチラン。
砂浜を走り抜け、見事フラッグを手に入れたものが勝者です。

▲アーベ:
────説明は以上だ。質問がある奴いるか?

♡レージョ:
みなぎってきましたわ~! それでこそ、このわたくしにちょうどいいレース!
異論はありませんでしてよ!

□ロック:
なんとなく、やらせたいことは分かった。
海を渡って、魔法機バイクに乗って、最後は駆け抜ける。
……ってあれ? これって────。

▲アーベ:
ビーチフラッグだ。

□ロック:
いやでも。トライアスロ────。

▲アーベ:
ビーチフラッグだ。

☆きらら:
とにかく、フラッグを取った人が勝ちってことだよね! なんとなくわかった!!

▲アーベ:
いいか? 魔法少女は、優秀な能力と努力を引き換えに、名声と輝きを手に入れる職業。
しかし、どこまで行っても魔法獣退治の道具であるということを忘れるな!
この国は、前らを都合のいい奴隷としか思っていない!!
そこから抜け出す方法を教えてやろうか? ────四の五の言わずに、灯台に行けッ!!

□ロック:(ぼそっと)
それやりたかっただけでしょ。

♡レージョ:
……? なにかいいまして?

□ロック:
いや、なにも。

▲アーベ:
よーし。ならささっと始めるぞ。お前ら、準備を始めろ。

―――
――


☆きらら:
────よし! 準備運動もバンタン! 全力でトロピカるよ!!

□ロック:
こっちも準備オッケー。いつでも行けます!

♡レージョ:
学校指定の水着なんて……。ラグジュアリーが足りませんことよ!

☆きらら:
ラグ、ジュアリ……? それってどんなアリさん?

□ロック:
普通、自前の水着で来ませんよ……。
それになんというか、目のやり場に困ります……!

♡レージョ:
ふっふーん、ですわ!

☆きらら:
お、おお~。ゆれてる、ゆれてるよ……!
おまんじゅうが、ふたつ……!!

♡レージョ:
貧相なおふたりに、せめてものノブレス・オブリージュですわ!
この高貴なる姿、目に焼き付けてくださいまし~!!

☆きらら:
おお……! おおお~!! ばいんばいん。

□ロック:
……まぁ、見えないんだけどね……。

♡レージョ:
なっ……!? このノーブルなボディが、見えないとおっしゃいますのッ!?

□ロック:
そう言うわけじゃないんだけど!
ほ、ほら!! レージョさんも早く準備運動初めて……!

♡レージョ:
何ですの……? まったく、納得がいきませんわ……!

―――
――


●テ―ター:(実況風に)
さぁ、いよいよ始まります、サンシャイン・マジカルズカップ。
未来のPluメリアージュになるかもしれない3名が、今、スタートラインに立ちました!
……実況は私、テーター・メガネックイ。解説は、敏腕トレーナー、アーベさんでお送りします。

▲アーベ:
どうした急に。

●テ―ター:
まずはゼッケン1番。風のように駆け抜ける、キラキラさんさんおてんば娘!
犯したドジは数知れず! 被害総額数知れず!!
しかしその身に潜む魔力量は、魔法学校随一のポテンシャルを秘めております!
どのような大番狂わせを魅せてくれるのでしょうか!?
魔法科1年、輝木きらら!!

☆きらら:
トロピカるサンシャイン!! 精一杯がんばりますっ!!

●テ―ター:
続いてゼッケン2番。誰もが見とれるお姫様! 皆がうらやむお嬢様!
しかしその実態は、常時荒ぶるマジカル・タイフーン!
プロ顔負けともいえる魔法操作技術を、どう光らせてくるのでしょうか!
魔法科2年、レージョ・ソバカペシュカ!!

♡レージョ:
おーっほっほっほ!! 高貴に、気高く!! ブチころしていきますわ~!!

□ロック:
コレぶちころしちゃダメな奴だから。

●テ―ター:
そして最後に、ゼッケン3番。研究学科から殴り込み! 見た目は普通の男の子!
その圧倒的な頭脳と発想力は、世界を圧倒するイノベイター!
男の娘にしたいランキングぶっちぎりの1位! 研究学科1年、青井 ロック!!

□ロック:
それ初耳なんだけど! レースどころの騒ぎじゃないんだけど!! ねぇ!!?

●テ―ター:
さぁ、準備は万端。まもなくスタートです。

□ロック:
うぅ……ッ! とりあえず、やるしか、やるしか……!

☆きらら:
がんばるよ~!!

♡レージョ:
ぶち抜いて差し上げますわ~!

●テ―ター:
コンペティターズ。レディ。ヘッドダウン……。

  間

●テ―ター:
スタートッ!!

♡レージョ:
マジック・スペル! グラヴィティ=プレス!!

□ロック:
な……ッ! ぐ……ッ!!

☆きらら:
く、空気が重い……! 体が上がらないよ~!!

●テ―ター:
おぉっとッッ!! 開幕早々の重力魔法攻撃! 1番きららと3番ロックにクリーンヒットッ!! 

♡レージョ:
おーっほっほっほ!!
身体的な接触がダメなら、魔法攻撃をすればいいじゃない、ですわーッ!!
それでは! ごめんあそばせ~!

☆きらら:
急にお嬢様っぽい!!

♡レージョ:(遠くで)
最初からお嬢様ですわーッ!!

□ロック:
く……。とにもかくにも、ずっと寝てるわけにはいかない……!
ディスマジックスペル! アンロックッ!!

☆きらら:
あれ? 急に軽くなった!

□ロック:
レージョさんは……。もうあんなところに! 急ごう、きららちゃん!

☆きらら:
ロックくん! ありがとー!! よぉーっし、まきかえすぞー!
うぉおおぉぉおおぉぉー!!(フェードアウト)

□ロック:
はやっ!? 一瞬で海まで……。
今から全力で追いかけても追いつけないだろうし、何よりバテる。
俺は……。ならっ!!
マジック・スペル! アイス!
さらに!! マジック・スペル! スケートレッグ!

●テ―ター:
2番レージョ! 好調なスタート。後続を突き放し、大きなリードを取っております。
大きく遅れて1番きらら。トップ目指して追いかけます! かなりのハイペース!
シャチのようなスピードで迫っています!
さらに後方、3番ロック。水面を凍らせ、滑る、滑る!
常夏に、氷上の貴公子が舞い降りております!!

♡レージョ:
レースとは! とどのつまり! スピード勝負! 早いものが! 勝つ!! 道理ですわー!!
なら! 最後まで先頭であればトップは確実!!
トップはわたくし! わたくしはトップ!!
クオド! エラト! デーモンストランドムですわ~!!
 
☆きらら:
そうはさせないよ~、レージョちゃん!!

♡レージョ:
きららさん……!? いつの間に!?

□ロック:
俺もいるよ。

♡レージョ:
ロックさんまで……!? くっ……ッ!!

●テ―ター:
きららとロック迫る! レージョ苦しいか! きらら早い、きらら早い!
ぐんぐん追い付き、そして並びました!!

▲アーベ:
きららは本来、典型的なアスリート。先天的に恵まれた、高い運動能力を持っている。
これが単純なフィジカル勝負のレースなら、確実にきららが勝つだろうな。

●テ―ター:
だからこそ、ルールで魔力の行使を縛らなかったという事ですね。メガネくいっ。

▲アーベ:
そういうことだ。────さぁ、どうする? お嬢サマ。

♡レージョ:
あのバカげたスピードについていったら、最後まで持ちませんわ……ッ!
なら、きららさんとロックさんを先行させ、後ろからプレッシャーをかけて体力を削る方が
アドバンテージ……。

●テ―ター:
きらら並んだ! レージョ踏ん張る! きららか! レージョか!
2人並んでチェックポイント手前! 
少し後方3番ロック、必死に追いすがっていく!
高スピードでレースが運んでおります。たまらずレージョ下がるか……ッ!?

♡レージョ:
────ですがッ!! 一時の落城だとしても、わたくしのロードではございませんわ!!
さあ黙って刮目なさいましッ! 華麗に! 優雅に! 自由に! クソ煌びやかに!!
全人類に見せつけてさしあげましてよーー!!

☆きらら:
きゃっ! なに、この光……!

♡レージョ:
来なさい、セバスチャン!!

●テ―ター:
レージョの頭上に、何かが現れた! これは、イルカの姿をした……。ま、まさかッ!!

▲アーベ:
マジカルスピリット。魔力で構成された体を持った、魔法獣だな。

♡レージョ:
行きますわよ、セバスチャン!! “マジカル=コントラクト”!!


【✨レージョ変身バンク✨】(BGMをかけると激アツ♪)


♡レージョ:
マジカル・スペル、ジュエリーモード!
  (セバスチャンが輝き、大きなイルカ型の宝石になる)

♡レージョ:
ドルフィンスピリット、メリアージュ! 目覚めなさい──! ドルフィンシュシュ!!
  (宝石とシュシュが合体し、キラキラ輝くシュシュになる)

♡レージョ:
『クロージング=チェンジ』!!

  (シュシュの宝石が強く光り、その光が全身を包む。)
  (見た目と衣装が変化していく)

♡レージョ:
自由に広がるイエローオーシャン、メアリージュチェンジっ!

────マジカル・プリンセス! プルメリ=パイン!!

ゆらめく波に、包んで差し上げますわ✨


▲アーベ:
来たか。

●テーター:
来た────ッ!! マジカル・プリンセスのメリアージュチェンジ!!
スカイブルーのコスチュームと、キラキラに輝くイエローポニーテール!!
プルメリ=パインの登場だ────ッ!!

♡レージョ:
メリアージュ・スペル! ウォーターサーフ!!

□ロック:
くっ、なんてスピード……!

♡レージョ:
わたくしの影でも踏んでおきなさいな。

●テ―ター:
加速! さらに加速!! 少しづつ、しかし確実に距離が開いていく!!

□ロック:
追いすがれない……! なんて高い魔法操作技術なんだ……ッ!

♡レージョ:
せいぜい、かけっこ頑張ってくだいまし。

□ロック:
く……ッ!!

☆きらら:
これが、マジカル・プリンセスの力……! 私も負けてられない!! うおぉぉおおぉぉ~!!

□ロック:
きららちゃんも早い……!

●テーター:
各選手、海から上がり灯台エリアに来ました。
現在トップはイエローオーシャン、プルメリ=パイン。
真っ先に魔法機バイクにまたがっております。後続を突き放すことができるのか!
続いて現在2位、輝木きらら。スタートの遅れをとり戻し、トップを追っております。
そして最後尾は青井 ロック。ここからどう巻き返していくのでしょうか!

♡レージョ:
おふたりには悪いですけれども、勝利を確定させて差し上げますわー!!

□ロック:
なにを……!?

♡レージョ:
メリアージュ・スペル。サウザンド・ウォーターナイフ。

●テーター:
多数の水の刃を形成し射出! 鋭い切っ先が捕らえたのは────、2台の魔法機バイクだ!!
無慈悲にも! 無慈悲にも降り注ぐ! これでは両選手の続行は不可能かーっ!?

☆きらら:
ええー!? そんなのアリ~!?

▲アーベ:
継続不能と判断した場合、そこで失格というルール。
こういう形で突いてきたか。面白い。

●テーター:
両選手はリタイアでしょうか!?

▲アーベ:
いんや継続だ。走りゃいけるだろ。

☆きらら:
ひどいー!!

♡レージョ:
おーっほっほっほ!! ごめんあそばせー!!

□ロック:
くそ……! 継続たって、どうすれば……。って、あれは──!?

☆きらら:
ブタさんだー!!

□ロック:
ブタって……。3メートル以上ある体、茶色い体毛に白いタテガミ。2本のどでかい牙……。
あれどう見てもドスファン────。

☆きらら:
ねぇねぇブタさん!!

□ロック:
あっ!! 近づいちゃだめだよきららちゃん!! 魔獣だ! 危ないよ!!

☆きらら:
大丈夫だよ! 見てて!!

□ロック:
大丈夫って……。

☆きらら:
ブタさんブタさん! お願いがあるの!!

▲ブタさん:
なんだい。

□ロック:
めっちゃいい声!

☆きらら:
丘の下まで、背中にのっけてほしいんだ。

□ロック:
えぇ!? それアリなの!?

●テーター:
どうなんでしょう!?

▲アーベ:
別にいいだろ。魔法機バイクに乗らなきゃいけないとは言ってないからな。

□ロック:
テーターさんはたしか……。
『チェックポイントに着いたら、魔法機バイクがあります。
そして、丘を登って下り、蛇行する道を通って、ビーチまで戻る。』
たしかに、言ってない……!

☆きらら:
どうかな……?

▲ブタさん:
……報酬は?

☆きらら:
スイカ!!

□ロック:
スイカ!?

▲ブタさん:
いいだろう。──乗れ。

□ロック:
いいんだ。

▲ブタさん:
坊主も乗るか?

□ロック:
う……っ。────いや、俺はいい。自分の力で勝ちたい。

▲ブタさん:
……そうか。気張れよ、少年。

☆きらら:
ロック君が言うなら……。じゃぁ、先に行くね……! 一緒にトロピカろう!!

□ロック:
もちろん。

●テーター:
きらら選手! 巨大なブタさん……? に乗って、駆けだします!
なんというスピードでしょう!! どんどんとトップとの差が縮まっていきます!

☆きらら:
捉えたよ! レージョちゃん!!

♡レージョ:
は、はあぁぁッ!? ブ、ブタですの!!? クソ有り得ませんわーッ!!
しかも最大出力の魔法機バイクよりも早いですとか、チートですわ……!

☆きらら:
レージョちゃんはチートとか言えないと思う。

♡レージョ:
ぐぅの音も出ない正論はやめてくださいまし!!

―――
――


□ロック:
さて。俺はどうするか……。
察するに、これは何でもありの魔法レース。
勝利のために、周りの状況を分析し、出来ることを最大限生かせ、という、アーベさんの
メッセージ……! なら、俺は……!

  つま先に、魔法機バイクの部品があたる。

□ロック:
これは、魔法機バイクのコア……? これは────。

☆きらら:(回想)
一緒にトロピカろう!!

♡レージョ:(回想)
自由に広がるイエローオーシャン、メアリージュチェンジっ!
────マジカル・プリンセス! プルメリ=パイン!!

□ロック:
先頭集団との差。残された距離。必要な速度。
いや違う。常識捨てろ。俺の概念をアップデートしろ。
何ができて、何ができないか……。

☆きらら:(回想)
Pluメリアージュ……っ!

♡レージョ:(回想)
ふっふーん、ですわ!
そのような称号、このレージョ=ソバカペシュカが総ナメしてやりますわ!

□ロック:
純粋に、純粋に。俺の憧れた輝きを、キラキラを。
限りなくゼロに近い。けれど、ゼロではないその可能性に……!
……なら俺は、その可能性に賭けてやる……!!

▲アーベ:
……そうだ。導かれろ、デトネーター。

□ロック:
マジック・スペル。マシナリー。

●テーター:
これは……!! ロック選手の周りに、魔法機バイクの残骸たちが集まっていますッ!
何が起こるというのでしょうかッ!!

□ロック:
行こう。純粋の、その先へ。“マジカル=コントラクト”!!


【✨ロック変身バンク✨】(BGMをかけると激アツ♪)


□ロック:
マジカル・スペル、タキシードモード!
  (コアが輝き、宝石になる)

□ロック:
魔法機バイク、メリアージュ! 目覚めろ──! マシナリータキシード!!
  (宝石と魔法機バイクが合体し、キラキラ輝くタキシードになる)

□ロック:
『クロージング=チェンジ』!!

  (タキシードの宝石が強く光り、その光が全身を包む。)
  (見た目と衣装が変化していく)

□ロック:
純粋にきらめく、シルバービーチ、メアリージュチェンジっ!

────マジカル・プリンス! プルメリ=ライチ!!

輝く砂浜で、ワクワクさせてあげる✨


●テーター:
なんという事でしょうか! 打ち捨てられた残骸たちが、輝く白銀のタキシードに!
深紅の魔法コアが、胸元で煌めく蝶ネクタイになっております!!
学園初! 世界初!! いや、史上初ッ!!
なんとここサンシャイン・マジカルズカップで、男性のマジカル・プリンセス……!
いや、マジカル・プリンスの爆誕ですッ!!
そして何より……ッ! 背後に広がる6枚の翼! ものすごい勢いで先頭集団に突っ込む!!

☆きらら:
ロックくん……! ナイストロピカるだよ!!

▲アーベ:
コアを媒体として、本来起こりえるはずのクロスマジカ・ブレイクを結合させたか。
器用なことをする。

●テ―ター:
どいう事でしょうか!

▲アーベ:
マジカル・プリンセスがなぜ女性、しかも少女しか変身できないのか。
それは、クロージング=チェンジがX染色体の持つ魔力共鳴が強まることでしか
起こらないからだ。
そしてその共鳴力は、年齢と共に衰退していく。

●テーター:
ダウィッチの変身論ですね。

▲アーベ:
男性の持つY染色体は、魔力共鳴を分散させてしまう。
ただでさえ染色体の魔力共鳴は、脳量子波……つまりは感情の影響で揺らぎやすい
っていうのに……。
あいつは、自分のメンタル、コンディションを瞬時に把握し、コアを介して魔力共鳴を
増幅させている。
言うのは簡単だが、そもそも魔力共鳴をコアでどう増幅させているのか、俺にも分からん。

▲アーベ:
なるほど、現象は分かるが理論が分からないから、再現ができない、ということですね!

□ロック:
俺には、卓越した魔法操作技術も、魔獣からも一目置かれる並外れた魔法力もない!
追従するな! 尖らせろ!! 俺がもつのはただ一つ! 環境に適応する柔軟性だ!! 

♡レージョ:
くっ、並ばれましたわッ!

☆きらら:
私も勝つよ!! 行こう、ブタちゃん!!

▲ブタさん:
猪突、猛進ーッ!!

♡レージョ:
まずいですわね……! このままでは────。

□ロック:
レージョさん。

♡レージョ:
……ッ!?

□ロック:
せいぜい、かけっこ頑張ってくだいね。

♡レージョ:
~~~~~~ッッ!! ブッころしてやりますわッ!!

●テーター:
変わる! 変わる!! 目まぐるしく変わる!!
数瞬の間に、レースの様相は大きく変化しております!!
先頭を走るのは白銀の閃光、ゼッケン3、ロック!
その後ろを見るようにゼッケン1、きらら!
そして少し遅れてゼッケン2、レージョが追いかける!
今後の展開が全く分からない!! どうなっていくのでしょうか!

□ロック:
見えた、砂浜!! 最後まで駆け抜ける!!

☆きらら:
いっくよー!! レッツ、トロピカる!! 豚さん、全速前進だーっ!!

♡レージョ:
ころすころすコロスコロス、 鏖 ですわ……ッ!!

●テーター:
さぁ!! レースも大詰め。大ケヤキを抜けて、三名の姿が見えてまいりました!!

▲アーベ:
ヤシの木のこと大ケヤキって言うのお前ぐらいだぞ。

□ロック:
来た! 直線コース!! 脚も魔力もまだ残ってる! 
なら、ここでッ!!

●テ―ター:
ゼッケン3、ロック、抜け出した!! ここでスパートを切る!

♡レージョ:
負けま……せんわッッ!!

☆きらら:
うわ、うわわわ!!

□ロック:
ゼッケン2番もスパートをかける! 衝突寸前のラフプレー! きらら、体勢を崩してしまった!

▲アーベ:
熱ぃな。

□ロック:
メリアージュ・スペル。駆けろ! 韋駄天ッ!!

☆きらら:
翼が変形!? ジェット機みたいになった!!

□ロック:
キリキリマイにしてあげる……ッ!!

♡レージョ:
ハッ!! つっまんない“一人芝居”ですこと!! かけっこ、付き合ってあげますわ!!
メリアージュ・スペル! コンプレッション=バブル!!

☆きらら:
わわッ!? 水が爆発~っ!?

▲アーベ:
魔力で極限まで圧縮した水を、着地の瞬間に開放。爆発的な加速を生み出したか。

□ロック:
先に行くよ、きららちゃん。

♡レージョ:
大人しくそこで遊んでなさいな。

☆きらら:
も、もうこんなに離れて……。お、追い付けない……ッ!

▲ブタさん:
────お嬢ちゃん。俺の仕事はここまでだ。

☆きらら:
ブタちゃん!!

▲ブタさん:
3豚身 は離れてやがる。
……だが、まだ。オマエの炎は消えちゃいねぇ。

☆きらら:
でも、魔法も使えない、私の力じゃ……。

▲ブタさん:
Don't think,feel。てめぇの魂は、なんて言ってやがる?

☆きらら:
……まだ、あきらめないで。まだ、やれる。

▲ブタさん:
That's all。それがすべてだ。

☆きらら:
────うん! わかった、やってみる!!
うおおぉぉおおぉぉ~ッ!!

●テ―ター:
2番3番並んだ! 1番追いすがる! 距離は変わらず!
ロックか! レージョか! ロックか! レージョか!!

□ロック:
勝つ!! 勝つんだ!!
今までの俺は捨てろ! 反射で自分に適応しろ!!
俺が! 俺こそがッ!!

♡レージョ:
完璧に、完全に、純然に!!
わたくしが、わたくしこそが!!

□ロック:
Pluメリアージュだッ!!

♡レージョ:
Pluメリアージュですわッ!!

  間

▲ヤーシガーニー:
ヤァーシ! ガァーニィッ!!!

□ロック:
何!? ──ぐあぁッ!!

♡レージョ:
何ですこと!? ──ぐぎゅぇっ!!

●テ―ター:
な……、な……! 何が起こったというのでしょうかぁッ!!
砂浜をかき分け、地中から巨大な生物が飛び出してきたーッ!!

▲アーベ:
ヤーシガーニー。ウィンターランドに生息する大型甲殻類魔獣だな。
高温多湿に適した構造をしているため、極寒のウィンターランドでは常に冬眠している。

●テ―ター:
な、謎すぎる生態ですね……!

▲アーベ:
ここサマーランドでは、強すぎて生きていけなかった典型的例だな。
ダイアモンドを凌ぐ硬度の甲羅に、分厚い鋼鉄すら容易く潰し切るふたつの鉗脚。
目についた生物は何でも喰らう。数百年前に人類に駆逐された有害生物だよ。

●テ―ター:
そんな凶悪な魔獣が、何故学園に!?

▲アーベ:
知らん。

☆きらら:(遠くで)
ロックくん! レージョちゃん! 大丈夫!?

□ロック:
な、なんとか……!

♡レージョ:
なんですの、このデカブツは……!

□ロック:
ゴール前に立ちふさがってる。 倒さなきゃ、通してくれなさそうだね。

♡レージョ:
魔獣風情が、やってくれますわね……ッ!
死に急ぐのなら、止めはしませんわ。お望み通り焼きガニにしてあげましてよ……ッ!

▲ヤーシガーニー:
ヤシ。ガニ。(鉗脚を振り上げ、振り下ろす)

□ロック:
な……ッ!? ぐぁぁああぁぁッ!!

♡レージョ:
きゃぁぁああぁぁッ!!

☆きらら:(遠くで)
ロックくん!! レージョちゃん!!

♡レージョ:
く……ッ! なんて威力でして……。ダイナマイトでも爆発したのかと思いましたわ……。

□ロック:
ぐ……。ダメージが……。立ち上がれない。

●テ―ター:
まずい……! アーベさん! 助けに行きましょう!! このままでは3人が!!

▲アーベ:
……いや、まだだ。

●テ―ター:
アーベさん!!

▲アーベ:
…………。

●テ―ター:
くっ……! どうなっても知りませんからね!

♡レージョ:
やられっぱなしで、いられませんわ……!

□ロック:
少しでも、あいつにダメージを……!

▲ヤーシガーニー:
ヤーシ、ガーニーッ!!

□ロック:
ぐ、ぐぁぁああぁぁッ!!

♡レージョ:
かは……ツ!!

☆きらら:
ロックくん……。レージョちゃん……。

□ロック:
く……。きららちゃん、にげて……。

♡レージョ:
魔法も使えないあなたでは……、到底、太刀打ちできませんわ……。

☆きらら:
…………。

□ロック:
ぐ……ッ!! せめて、俺達は、足止めを……。

♡レージョ:
クソ甲殻類に……、魔力クソブチ込んで……。
クソ奥歯……、クソガタガタ言わせないと気が済みませんことよ……。

☆きらら:
…………。

  間

☆きらら:(心の声)
心臓が、どくどく鳴っている。
魔獣が、一歩、また一歩と近づいてくる。
体を震わせるほどの、大きな足音。
だけど、それが。どこか遠くから聞こえてくるような、そんな気がした。

□ロック:
メリアージュ・スペル……! 追尾鋼爆!

♡レージョ:
メリアージュ・スペル……! ウォーター=ランス!

☆きらら:(心の声)
高速でぶつかる鋼の爆弾も。がちがちに固められた水の槍も。
魔獣の甲羅に、傷ひとつつけることができない。
ただ、真っ直ぐに。私たちに向かって迫ってくる。

□ロック:
まだ、まだだ……!
メリアージュ・スペル……! 追尾鋼爆!

♡レージョ:
メリアージュ・スペル……! ウォーター=ランス!

☆きらら:(心の声)
まだ、2人はあきらめない。ただ、私は立っているだけ。
なにも、できない。なにも、やれない。
必死で戦っている2人の後ろで、ずっと。ただ、おびえてる。
ほんとうに、私って……。何にも、出来ないんだなぁ。

  間

☆きらら(?):
────また、そうやって。殻にこもるの?

☆きらら:
────あれは……。

□ロック:
まだ、まだだ……ッ!!

♡レージョ:
まけ、ませんわ……ッ!!

☆きらら(?):
また、そうやって。自分の心に、鍵をかけるの?

☆きらら:
────あれは、私……?

●テ―ター:
3人とも!! 早く、早く逃げてください!!

▲ヤーシガーニー:
ヤーシヤシ、ヤーシ、ガーニィ……!

☆きらら(?):
あなたはただ、怖かっているだけ。
自分の光に。自分の輝きに。……そして、自分の魔法に。
誰かを傷つけるのを恐れ。何かを失うのを恐れ。
ただ、ただ。心に鎖を巻き、自分ごと、閉ざしてしまっただけ。

□ロック:
きららちゃんッ!!

♡レージョ:
きららさんッ!!

☆きらら(?):
さぁ、開いて。あなたらしく。わたしらしく。ありのままに。
きらら。こういうとき、私なら、なんていうのかしら?

  間

☆きらら:
トロピカる。

☆きらら(?):
────そう。

□ロック:
行けッ!! きららちゃん!!!!

☆きらら:
トロピカるッ!

♡レージョ:
きららさん!!!!

☆きらら:
トロピカるッッ!!

▲ヤーシガーニー:
ヤーシ!! ガーニーィッ!!!!(鉗脚を振り下ろす)

  間

☆きらら:
トロピカる!!!! “マジカル=コントラクト”っ!!!!


【✨きらら変身バンク✨】(BGMをかけると激アツ♪)


☆きらら:
私を! 私らしく!! ありのままに!!
マジカル・スペル、ハートビート!
  (心臓が光り、ハートの宝石になる)

☆きらら:
私とわたし、メリアージュ! 目覚めて──! トロピカるハートドレス!!
  (宝石が輝いて、キラキラ輝くドレスになる)

☆きらら:
『クロージング=チェンジ』!!

  (ドレスの宝石が強く光り、その光が全身を包む。)
  (見た目と衣装が変化していく)

☆きらら:
ありのまま輝く、スカーレットサン、メアリージュチェンジっ!

────マジカル・プリンセス! プルメリ=マンゴー!!

あなたと一緒に! レッツ、トロピカる✨


▲ヤーシガーニー:
ヤシ……、ガニィッ!?

☆きらら:
トロピカる、キーックっ!!

▲ヤーシガーニー:
ヤシ、ガニィッ!!

♡レージョ:
きららさん、あなた……。

□ロック:
すごい! 膨大な魔力をこめた蹴りで、攻撃を跳ね返した!

☆きらら:
まだまだいっくよーッ!!
トロピカる、パーンチっ!!

▲ヤーシガーニー:
ヤシガニィッ!!

♡レージョ:
いける……! 行けますわ、きららさん!!

□ロック:
魔獣を倒せる!!

☆きらら:
だめ!! 私だけの力じゃ、この子を倒せない!!

□ロック:
なんだって!?

▲ヤーシガーニー:
ヤーシ!! ガニガニィッ!!

☆きらら:
もう! 今2人と話してるの、あっちいってて!!
トロピカるヒップドローップ!!

▲ヤーシガーニー:
ヤシガニィ~ッ!!

●テ―ター:
魔獣をぶっ飛ばした!?

☆きらら:
ロックくん! トロピカるビンタ!!(ロックの背中をたたく)

□ロック:
めっちゃ痛いッ!!

☆きらら:
トロピカるビンタ!!(レージョの背中をたたく)

♡レージョ:
クソ暴力ッ!!

□ロック:
……って、あれ? 体の傷が、全部消えてる……?

♡レージョ:
全快、してますわね……。どういうことですの……?

□ロック:
まさか、大容量の魔力を直接叩き込んで、強制的に傷を修復させた……?

♡レージョ:
マジカル・プリンセスにしか使えない、クソ 力技 ヒーリングですわね……。
思いついてもやろうとも思いませんわよ。下手したら死にますわ。わたくしたちが。

☆きらら:
なんでかわかんないけど、出来るって思った!!

♡レージョ:
無茶クソですわ……。

☆きらら:
とにかく!! 今はあのカニさんをやっつける方が先!!

▲ヤーシガーニー:
ヤシガニ、ヤシ……!

☆きらら:
あの子をやっつけるには、私だけじゃダメ。3人の力を合わせないと!!

□ロック:
っていっても。 あいつに俺達の攻撃は通用しないし……。

♡レージョ:
具体的にどうするんですの?

☆きらら:
えっとね────。

●テ―ター:
お、おや……! 魔獣がひっくりかえって起き上がる間に、マジカル・プリンセス、
プリンス3人で作戦会議をしております!
攻撃最強、防御も最強。超絶怒涛の重量級を相手に、どのように戦っていくというのでしょうか!
通常のヤシガニですら、天敵は人間のみと言われております!!
恐らく今回の魔獣は、核兵器をもってしても傷ひとつつけることができないでしょう!
まさに最強!! ゆえに最恐!! 
最強の矛と盾を備え持つ唯一無二の強敵に、若き3人のマジカル・プリンセスが立ち向かう!!

▲アーベ:
急にスイッチ入れんな風邪ひくわ。

□ロック:
……なるほど。それなら確かに。

♡レージョ:
やってみる価値はありましてね。
……でもいいんですの? 難易度クソ超絶ウルトラCですわよ?

□ロック:
大丈夫。やれるよ。俺達なら。

☆きらら:
ロックくん……! うん、やれるよ! 私達なら!!
そっれじゃ~ッ! いくよっ!! せーのッ!!

☆きらら:(同時に)
レッツ、トロピカる!!

□ロック:(同時に)
レッツ、トロピカる!!

♡レージョ:(同時に)
レッツ、トロピカるですわ!!

―――
――


●テ―ター:
さぁ、舞台も大詰め。最終局面へと突入しました。
潮風に揺れるフラッグ。そのゴールの前には、体長およそ10メートル、体重およそ4トン、
ギガント級の魔獣が鎮座する!
そして! その災厄的な巨体に対峙する、3人の少年少女!
凛々しくも猛々しく、真っ直ぐに視線を向けております。
────流れる静寂。……緊張の一瞬。
……そして再び。戦いの火ぶたが────。

  間

▲ヤーシガーニー:
ヤーシガーニーッッ!!

●テ―ター:
切って落とされたッ!!

☆きらら:
いくよ! みんなっ!!

□ロック:
わかった!!

♡レージョ:
オッケーですわ!

▲ヤーシガーニー:
ヤッシ、ガーニィ!!

□ロック:
来るよ! ハンマーパンチ!! レージョさん! 

♡レージョ:
分かってますわ!!

□ロック:
メリアージュ・スペル! 蜘蛛ノ撚糸!

♡レージョ:
使わせていただきましてよ!!
メリアージュ・スペル! ウォーターフィルム!

▲ヤーシガーニー:
ヤシガニィッ!?

●テ―ター:
何が起こったのでしょうか!!? 振り上げられた魔獣の攻撃が、空中で止まったッ!!

□ロック:
敵の攻撃予測とその対策、最適な 道具 の選択なら、俺の得意分野!

♡レージョ:
そしてそれを実践するために必要な、繊細な魔法操作なら、わたくしの 領域 でしてよ!!

▲ヤーシガーニー:
ヤシヤシ! ガニガニィ!!

□ロック:
反対側の鋏で攻撃……! きららちゃん!!

☆きらら:
まかせて!! とりゃーっ! いっくよーっ!! トロピカる、ばいしくるきっくっ!!

▲ヤーシガーニー:
ガ、ガニィッ!!

♡レージョ:
上手く弾きましたわ!!

□ロック:
体勢崩した!! 今だ!!

☆きらら:
ロックくん!!

♡レージョ:
ロックさん!

□ロック:
機動性ならだれにも負けない! 拾ってくよ!
メリアージュ・スペル! 駆けろ! 韋駄天ッ!!

●テ―ター:
加速! 加速! さらに加速!!
魔獣の懐に飛び込んだ!!

□ロック:
さらに!! メリアージュ・スペル! シルバービーチ!
プルメリ=ライチの名のもとに! ワクワク! きらめけ!
空をかける科学の翼! プルメリ✨機械仕掛発射翼ッ!!
……レージョさん!!

♡レージョ:
託されましてよ!!
メリアージュ・スペル! イエローオーシャン!
プルメリ=パインの名のもとに! 包み! ゆらめけ!
海を渡る旅の妖精! プルメリ✨ドルフィングローブッ!!
装備は整いましたわ! きららさん!!

☆きらら:
ありがとう! ロックくん! きららちゃん! 後は私が!!

▲ヤーシガーニー:
ヤシ……! ガニィ……ッ!

☆きらら:
メリアージュ・スペル! マックストロピカる!

▲ヤーシガーニー:
ヤシ、ガガガガ……ッ!

☆きらら:
プルメリ=マンゴーの名のもとに! みんな! 輝け!
いっくよーっ!!

□ロック:
純粋に!!

♡レージョ:
自由に!!

☆きらら:
ありのままに!!

□ロック:
全身全霊……っ!

♡レージョ:
全力全開……っ!

☆きらら:
すーぱ-・まぐなむ・うるとら・はいぱー・トロピカる!!
宇宙まで飛んでけーっ!!


☆♡□きらら・レージョ・ロック:(全員で)

「「「 シャイニングスター✨スーパーノヴァ!!!! 」」」


▲ヤーシガーニー:
ヤーシガーニィィイイィィイイィィ!!!!

―――
――


□ロック:
……勝った。

♡レージョ:
……勝ちましたわ。

☆きらら:
勝ったね……。あわわ、魔力使いすぎてふらふら……。んぎゅ。

♡レージョ:
きららさん!

□ロック:
きららちゃん!

☆きらら:
ん……? なんか、背中に固いのが……。なにこれぇ、旗?

♡レージョ:
あ。

□ロック:
あ。

☆きらら:
なんか書いてる。GOAL? ゴール? ゴール!
私、フラッグとったよ!! やったぁ~っ!!

●テ―ター:
まさか、地球外にぶっ飛ばしてしまうとは。規格外の魔力と発想力です。めがねくいっ。

▲アーベ:
予想外のトラブルもあったが、よく対応した。よくやったな、お前ら。

☆きらら:
トレーナーさん!

▲アーベ:
だが、慢心はするな。今回はうまくいったが、まだ荒い。
たまたま上手くいって勝つな。勝つべくして勝て。

☆きらら:
はいっ!

♡レージョ:
はぁ……。興が削がれましたわ。いきますわよ、テーター。

●テ―ター:
トレーナーといいなさい。めがねくいっ。

☆きらら:
レージョちゃんっ!

♡レージョ:
……?

☆きらら:
ありがと、ね!!

♡レージョ:
……ふんっ、ですわ。

☆きらら:
ロックくんは、これからどうするの?

□ロック:
そう、だね……。まだうまく、俺の中で整理できないことばかりだけど。
でも、やれることがあるのなら、やってみようと思う。

☆きらら:
そっか。

□ロック:
だから、次はまけないよ。きららちゃん。

☆きらら:
……うんっ!

  間

☆きらら:
これからも、私の道は続いていく。
これからも、私はわたしでい続ける。
ありのままに、まっすぐに。
ずっとずっと。輝いていくんだ。

☆きらら:
いきましょ! トレーナーさん!
もっともっと、トロピカる! ですよ!!

―――
――


▲アーベ:
純粋さを意味するPurity。
自由を意味するLiberty。
そして、ありのままを意味するUnfiltered。
能力、実績、そして人気。
その全てを兼ね備えた優秀な魔法少女を。尊敬と崇拝の念を込め、人々はこう呼ぶ────。

────Pluメリアージュ、と。



​【 おわり 】

​かがやき

プル

​ミナゴロシ

​あち

いだてん

さんとんしん

​プル

​プル

​プル

​プル

​プル

​プル

プリティ

リバティ

アンフィルタード

みなも

​プル

ハサミ

モノ

ロケットミサイル

ロケットミサイル

ちからわざ

​ファインワイヤー

アイテム

​テリトリー

いだてん

マシナリーブースター

アンフィルタード

​プル

​プリティ

リバティ

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